ChatGPTを使い始めても、「何を質問すればよいのだろう」と迷うことがあります。
難しい使い方を覚えようとすると、かえって最初の一歩が重くなってしまいます。しかし、ChatGPTは特別な仕事だけに使うものではありません。毎日の献立、旅行、文章作成、パソコン操作など、身近な困りごとから利用できます。
60代には、これまでに積み重ねてきた仕事や暮らしの経験があります。ChatGPTは、その経験を整理したり、文章にしたり、新しい挑戦へつなげたりするための補助役になります。
この記事では、60代がChatGPTでできることを10個紹介します。それぞれに、そのまま入力できる質問例を付けました。気になるものを一つ選び、実際に試してみてください。
60代がChatGPTを使うときの基本
ChatGPTへの質問や依頼は「プロンプト」と呼ばれますが、難しく考える必要はありません。普段の言葉で、次の3点を伝えるだけでも回答が具体的になります。
- 自分が何をしたいか
- どのような状況か
- どのような形で答えてほしいか
たとえば、「旅行について教えて」だけではなく、「60代夫婦の日帰り旅行です。歩く距離が短いコースを、時間順に提案してください」と伝えます。
最初の回答が合わなければ、「もっと簡単に」「表にして」「別の案を3つ」と追加で頼めます。公式の案内でも、質問を明確かつ具体的にし、回答を見ながら条件を調整する方法が勧められています。
1. 冷蔵庫にある食材から献立を考える
毎日の献立を考えるのは意外と時間がかかります。ChatGPTへ冷蔵庫にある食材を伝えると、料理の候補や手順を提案してもらえます。
人数、調理時間、使いたい食材を加えると、より実用的になります。
質問例
60代夫婦の夕食を考えています。冷蔵庫に鶏肉、キャベツ、卵、豆腐があります。30分以内で作れる献立を3つ提案してください。
塩分、アレルギー、持病などに配慮が必要な場合は、その条件も伝えましょう。ただし、治療食や健康状態に関する最終判断は、医師や管理栄養士へ確認してください。
2. お礼状やメールの文章を作る
お礼、断り、お願いなどの文章は、言葉遣いに悩むことがあります。ChatGPTへ相手との関係と用件を伝えると、下書きを作ってもらえます。
「丁寧だけれど堅すぎない」「100文字程度」など、希望する雰囲気や長さも指定できます。
質問例
友人から果物をいただきました。親しみがあり、丁寧で堅すぎないお礼の文章を100文字程度で作ってください。
完成した文章はそのまま送らず、相手の名前や実際の出来事を自分で加えて確認しましょう。
3. 旅行の計画と持ち物を整理する
旅行先、日数、予算、歩ける距離などを伝えると、観光コースや持ち物リストを考えてもらえます。
複数の候補を比較したいときは、表にしてもらうと分かりやすくなります。
質問例
10月に60代夫婦で鎌倉へ日帰り旅行をします。長時間歩かずに楽しめるコースを、午前9時から午後5時までの時間順で提案してください。
営業時間、料金、運休、天気などは変わるため、予約前に施設や交通機関の公式情報を確認してください。ChatGPTの検索機能を利用できる場合でも、重要な情報は公式サイトで再確認しましょう。
4. パソコンやスマートフォンの操作を教えてもらう
「写真を整理したい」「文字を大きくしたい」と思っても、操作方法が分からないことがあります。
使っている機器やOSを伝え、手順を一つずつ説明してもらうと、自分のペースで進められます。
質問例
Windows 11の初心者です。デスクトップにある写真を新しいフォルダへ移す方法を、一度に一つの操作だけ、やさしく説明してください。
画面が説明と違う場合は、無理に進めず、「今はこの表示になっています」と伝えましょう。スクリーンショットを追加できる場合は、パスワードや個人情報が写っていないことを確認してから使います。
5. 写真や書類の内容を分かりやすくする
ChatGPTでは、利用できる機能とプランの範囲内で、写真、図、スクリーンショット、PDFなどを追加し、内容について質問できます。
難しい案内文を要約したり、表の見方を説明してもらったりするときに便利です。
質問例
この案内書の内容を、60代の初心者にも分かる言葉で要約してください。重要な期限と、私が行うことを箇条書きにしてください。
書類を追加する前に、氏名、住所、電話番号、口座番号、会員番号、QRコードなどが写っていないか確認してください。医療、契約、税金などの書類は、ChatGPTの説明だけで判断しないことも大切です。
6. 分からない言葉を学び直す
ニュースやパソコンの説明には、意味の分かりにくい言葉が出てきます。ChatGPTには、同じ内容を何度でも、違う説明で聞けます。
「小学生にも分かるように」「具体例を使って」と頼むと、理解しやすくなります。
質問例
クラウドという言葉の意味を、パソコン初心者向けに、家の中の物にたとえて説明してください。
答えを読んだ後に、「理解できたか確認する簡単な問題を3問出してください」と頼めば、学び直しにも使えます。
7. 新しい趣味や毎日の計画を考える
趣味を始めたいけれど、何が自分に合うか分からないときにも相談できます。
予算、体力、使える時間、屋内か屋外かなどを伝えると、条件に合う候補を整理できます。
質問例
週に3時間、月3,000円以内で始められる、60代向けの自宅でできる趣味を10個提案してください。準備する物と最初の一歩も教えてください。
運動を伴う趣味は、自分の体調に合わせ、無理のない範囲で始めましょう。
8. ブログの記事テーマを考える
ブログを始めても、何を書けばよいか迷うことがあります。自分の経験、得意なこと、読んでほしい人を伝えると、記事テーマの候補を考えてもらえます。
60代の経験は、同じ悩みを持つ読者にとって価値のある情報になります。
質問例
60代からAIとブログを始めた体験を発信します。同世代の初心者に役立つ記事テーマを、悩み別に20個提案してください。
提案されたテーマをそのまま使うのではなく、自分が実際に経験したこと、失敗したこと、分かったことを書けるテーマを選びましょう。
9. ブログ記事の見出し構成を作る
書きたいテーマが決まっても、文章の順番で悩むことがあります。ChatGPTに想定読者と記事の目的を伝えると、見出し構成の下書きを作れます。
質問例
「60代からChatGPTを始める方法」という記事を書きます。読者はAI未経験の60代です。不安を解消し、最初の質問を送れるようになるH2・H3の見出し構成を作ってください。
見出しが多すぎる場合は、「重要な見出しを5つに絞ってください」と頼めます。構成を作った後は、自分の経験をどこに入れるかも考えましょう。
10. 自分の文章を読みやすく整える
自分で書いた文章をChatGPTへ渡し、誤字や分かりにくい表現を確認してもらえます。
短く要約したり、SNS用の紹介文へ変えたりすることもできます。
質問例
次の文章を、内容と私らしい言い方を残したまま、60代の初心者が読みやすい文章に整えてください。変更した部分と理由も示してください。
ChatGPTに全部を書き直してもらうのではなく、最後は必ず自分で読み直します。本人にしか書けない体験や気持ちを残すことが、ブログの独自性につながります。
便利だからこそ注意したいこと
ChatGPTには多くの使い道がありますが、万能ではありません。もっともらしい間違いを答えることもあります。
次の内容は、ChatGPTだけで最終判断しないでください。
- 病気、薬、治療
- 税金、年金、投資
- 法律、相続、契約
- 災害や緊急時の判断
- 最新の料金、営業時間、交通情報
また、パスワード、クレジットカード番号、マイナンバー、銀行口座、詳しい住所、他人の個人情報は入力しないようにしましょう。
個人向けChatGPTでは、設定によって会話がモデル改善に使われる場合があります。気になる方は、「設定」から「データコントロール」を開き、「すべての人のためにモデルを改善する」の設定を確認してください。
無料プランでも始められる
今回紹介した使い方の多くは、まず無料プランで試せます。ただし、画像、ファイル、検索、音声、データ分析などは、プランや時期によって使える回数や範囲が異なる場合があります。
最初から有料プランを契約する必要はありません。無料で身近な質問から始め、利用回数や機能が足りないと感じたときに検討しましょう。
有料プランには追加料金がかかります。契約前に、必ずChatGPT公式料金ページで最新の料金と機能を確認してください。
まとめ|10個の中から一つだけ試してみよう
ChatGPTは、60代の暮らし、学び直し、ブログ運営を助ける補助役になります。
今回紹介した10個を、最初から全部使う必要はありません。
- 献立を考える
- お礼状やメールを作る
- 旅行を計画する
- デジタル操作を教えてもらう
- 写真や書類を分かりやすくする
- 分からない言葉を学ぶ
- 趣味や計画を考える
- ブログテーマを考える
- 記事構成を作る
- 文章を読みやすく整える
まず、今困っていることを一つ選び、短い質問を送ってみましょう。
60代のChatGPT初心者です。今日の生活で試せる簡単な使い方を一つ選び、質問文も作ってください。
この質問から始められます。
次の記事では、ChatGPTへ希望どおりの答えを出してもらうための、上手な質問の仕方を紹介します。
参考にした公式情報
- OpenAI公式:ChatGPTの機能概要
- OpenAI公式:ChatGPTで良い質問を作る方法
- OpenAI公式:ファイルアップロードFAQ
- OpenAI公式:画像入力FAQ
- OpenAI公式:データコントロールFAQ
※ChatGPTの画面、料金、利用できる機能、回数制限は変更されることがあります。利用時には公式サイトで最新情報をご確認ください。

